まねき猫の部屋ーブログ

問題解決や人についての想うことを発信していきます。基本金曜日に更新しています。

実務従事3日目 現状分析とSWOT分析

 

f:id:my-manekineko:20171008071424j:plain

 久しぶりの更新となりました。(^_^;

 今回も、実務従事診断の様子をお伝えします。3日目に入りこれまでに入手した情報を整理して、この商店街の現状を明らかにしていく作業に入りました。

 あらかじめ、1つお詫びしておくことがあります。
診断実務の様子は、私が担当している部分と、公開可能な資料に限定されます。

 たとえば、メンバーで議論している検討中の問題点や課題、その施策案などは開示ができません。このため、物足りない部分があるとおもいますが、ご容赦ください。

 診断実務がこんな感じで進むことの雰囲気を味わっていただければ幸いです。

 さて、診断実務の3日目は、いよいよこれまでに収集した現状調査の情報を整理してポイントを絞っていくことになります。3日目のゴールはSWOT分析のまとめが終了するまでとなります。

 SWOT分析はご存知の通り

 外部環境の分析から商店街の機会と脅威を抽出すること、 内部環境の分析から商店街自身が持つ強みと弱みを再認識することです。

あえて1言で伝えるとすると、商店街の「今」を振り返り明らかにすることです。

孫子の兵法で有名な「敵を知り、己を知れば百選危うからず」という言葉があります。ここでいう「己を知る」をSWOT分析で行います。課題を出すのは、その作業が終わってからとなります。

 f:id:my-manekineko:20171012195258j:plain

 今回の砂町商店街を地図で確認しておきましょう。前提の知識となります。

f:id:my-manekineko:20171012195944j:plain

 砂町銀座商店街は東西に670mと長い形をした商店街です。
そのため、一次商圏も、半径約500mの赤い楕円の内側になります。
二次商圏は、半径1kmの青い楕円と赤の楕円の間となります。

 一次商圏内には、北砂1~7丁目、東砂1,4丁目、南砂1,4,5丁目が入っています。 江東区住民基本台帳によると、上記の地区に約63,700人が住んでいることがわかります。世帯数は、31,300世帯となっています。ちなみに、一次商圏内の高齢者の数は16,200人と約26%を占めます。年少人口は7600人約12%です。それ以外の生産年齢人口が39,800人約63%となります。

 二次商圏は、東砂2,3、5~7丁目、南砂2,3,6丁目、大島1,4,5丁目、扇橋3丁目、千田、海辺が入っています。基本台帳から、人口約73,000人、世帯数37,000であることがわかります。

 一次商圏も二次商圏もここ数年の人口の変化はほとんどありません。とはいえ将来的には、日本全体の課題である少子高齢化が確実に進むことがこの地区でも予想されています。

 では、分析の様子を少しだけお伝えします。
 まずは、外部環境調査です。2つの視点から行っています。

 1つは、競合先となるスーパーやコンビニなどの出店の状況調査です。スーパーは、利用の多いセブン&アイ系列のアリオや、イオンなどを中心に約20店が存在しています。一般的にはこれらの大規模店は、商店街の脅威となります。
 詳しいことは省略しますが、アリオは出店した当時、商店街に大きな影響があったと言われています。しかし、最近はここの駐車場を利用して商店街へ出かける来街者も多いことがわかりました。脅威は見方によっては機会の1つにもなっています。

 コンビニは、近隣に約30店舗の出店が確認できます。最近のコンビニは生鮮3品や惣菜もそろえているところが増えておりこちらの競合として見ていかなければなりません。ただ、こちらも商店街の中にも存在しており、一部のお店は会員でもあり関係は単純ではありません。

 2つめは、ネットショッピングの動向です。販売機会も拡大しており、その動向も注視していく必要があります。

 次に内部環境調査の概要になります。

 商店街振興組合加盟の店舗は平成28年10月現在約170店となっています。平成25年9月は約160店舗でしたので店舗は増加しています。未加入店への加入打診を理事が積極的に働きかけており、現状の未加入店は数店と高い加盟率を実現しています。
 空き店舗も少なく、この商店街の知名度の高さからすぐに新たなお店が入ってくる状況とのことでした。しかし、空いているお店の中には、貸し出しをしない大家がいるため完全に空き店舗を無くせる状況にはありません。

 当商店街は、東西に長く670mもあるため移動に時間がかかります。また、来街者は高齢が多いため、休憩施設の設置が何度も検討課題となっていますが、スペースの確保がなかなかでききず実現できていない状況です。

 商店街の事業として、ばか値市が昭和50年以来毎月10日に行われており、テレビ等のメディアがよく取り上げています。最近は、毎月10、20、30日に実施しており、近隣住民だけでなく散策目的で遠方からの来街者引き寄せる名物イベントとなっています。

 商店街の公式ホームページを公開していますが、利用者は少ない状況です。この点も以前から課題として取り上げられていますが、有効な取り組みに結びついていません。

 

 次は、2日目に行った通行量と来街者アンケート分析の結果からの分析になります。

 通行量の調査結果は先週お伝えした通りです。午前10時から午後6時までに3か所でカウントできた人数はおよそ23,000人となっており、なかなかの人出といえます。

 

f:id:my-manekineko:20170929191722j:plain

 

 女性が53%とやや多くなっています。また、高齢者(65歳以上)の割合が27%でした。 1次商圏の高齢者割合が26%でしたから、おおむね一致しています。

 最後は、来街者アンケートからの分析概要です。クロス分析を私が担当したので、この部分は多少詳しくご説明できます。

(実際は、この数倍の資料を作成しています)

 始めに来街頻度を居住地別に表したのが次の図となります。

f:id:my-manekineko:20171012202005j:plain

 近隣の北砂から来街している方は、「毎日」あるいは「週1回以上」の人が92%と高率になっています。 一方、江東区以外からの来街者は「月2回以下」と「始めて」の人が92%となっています。居住地との距離に比例した来街頻度になっていることがわかります。当たり前といえば当たり前のことですが、このように明確なグラフの結果として出ていることは私の経験では初めてのことでした。

 

f:id:my-manekineko:20171012202745j:plain

 時間別の来街者を見ると、「毎日」と「週1回以上」の多い時間帯が10時、12時、16時といわゆる買い物時間帯にあることがうかがえます。また、「月2回以下」と「始めて」の方は、13時に多い結果となりました。仮説レベルですが、

 この2点と他の情報から、
 買い物時間帯に、近隣の住民が来街が多い。
 午後の時間帯に、遠方からの観光や散策の方が多く来ている。
と推察できます。
 砂町銀座には、異なる地域の来街者が時間を分けて訪問していることになります。

 

f:id:my-manekineko:20171012203138j:plain

 

 居住地と来街する前になんらかのメディアを参考にしたかをアンケートした結果が上記です。近隣の方は、事前に調べる習慣はないようです。遠方になるほど、TVなどの情報を参考にしていることがわかります。江東区以外の方は、ほぼ半数が何らかの情報を事前に得ています。TVで紹介される効果が出ていそうです。しかし、その情報に商店街のホームページを参考にしているという回答は多くありませんでした。遠方の方への情報発信の仕方を工夫する必要がありそうです。

 もう少し分析の結果を報告したい所ですが、今日は3つに絞らせていただきました。

 診断士仲間と共に、これらの情報を元にSWOT分析まで完成させました。お見せできないのが残念です。あらかじめお詫びしたように、その内容はご容赦いただきます。

 さて、10月15日はいよいよ課題設定と方策提言の方向付けです。どんなことになりますか?楽しみにしております。

(ん~、でもブログに書けるのかな~・・・)

(まあ、私のブログはそんなに見ている人がいないから大丈夫か(^_^))

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。