まねき猫の部屋ーブログ

問題解決や人についての想うことを発信していきます。基本金曜日に更新しています。

リポート添削をしていて、最近想うこと

 今日は、日頃やっている添削リポートの仕事から、想うことを書いてみたいと思います。 (添削リポート:いちばんイメージしやすいのは、赤ペン先生でしょうか?)

 私が担当している添削リポートで、これから主任やリーダーになる人が基礎的な知識や理解を深める為に受講する初級管理者育成コースがあります。

 このコースは、初級管理者が求められる役割やリーダーシップを学んだり、目標の立て方や問題や課題設定などのテクニカルな技術を習得することを目的としています。

 学習は、それらのテキストを読んだ上で、テキストで学んだことの理解度を確認するために手書きのリポートをそれぞれ提出することで進めていきます。

 こうしたリポートには、そのテキストの狙いに沿った、自身や自職場の状況を振り返り、受講者の役割を踏まえた取り組みたい問題や課題を具体的に述べる問題が、かならず入っています。

  添削をする私たちが、いちばん気を遣い、力を入れる設問部分でもあります。

 

 さて、テキストでは、問題は以下のように定義しています。

 「問題は、あるべき姿と現状とのギャップである」

 このことは、このブログでも何度か取り上げています。

     たとえば、テキストで学ぶことがリーダーシップであれば、その最終設問は、現状の自職場のチームワークのレベルを振り返り(現状を知る)、そのレベルを一段押し上げた姿を描き(あるべき姿の設定)、その実現のための具体的な方策(課題からの解決策)を考えていただくというような設問になります。

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  期待している解答のポイントは、

  いまのチームワークレベルの現状をレベルの要件に沿って具体的に説明し、

  一段押し上げたチームワークの姿をあるべき姿として要件に沿って示し、

  そのギャップを元に、問題を形成し、解決する課題と方法を述べる。

  ことになります。

  この設問は、主題がチームワークと明確で、かつ、テキストにチームワークの3つのレベルが明確に示されていて、その要件もはっきりしています。

 

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  出所:テキストのチームワークを、参考に私が編集した図

 しかし、最近、こうした出題の解答で、現状を説明する解答の状況が寂しい記述となっているケースが増えたと感じています。

 たとえば、チームの現状を

 「レベル0。個人で取り組む仕事が多い職場です」とだけ書いてあったり

 「レベルは1以下です。コミュニケーションが取れていないから」

 といった1行程度の解答が多いのです。

 一方、取り組みたいことはてんこ盛り、あれもこれもと書いてあります。

 どうも、やりたいことについての想いが先行し、現状を振り返るのがおろそかになっているようです。論理的に伝えるコツを活用することや、相手に分かってもらう上で書くべき事がおろそかになっています。

 

 そうした解答には、

「取り組みたいことについては、よく分かりました。チームの現状も取り組みたいことに沿って、対比できるように書いてみましょう。読み手にその訳も伝わるよう表現を工夫してみましょう。また、あなたがいちばんやりたいことはどれですか?1つか2つに絞ってみるとより具体的に書けますね。」というようなコメントをします。

 記述可能な場合は、受講者の解答に沿って、たとえば、こんな風にかけるのでは?といった例を示すこともあります。

 もちろん、とてもよく考察されていて、関心する解答もあります。こうした受講者は日頃から伝えることについてよく訓練されているのだろうなと想います。

 

 もう1つケースにおつきあいください。

 テキストによっては、もっと抽象的な課題形成に関する設問を出題しているケースもあります。

 「初級管理者であるあなた(受講者)が組織から期待されている役割を果たす上で取り組みたいことは何か?、チームの状況を説明し(現状)、具体的な取り組みとして述べなさい」的な設問です。

 こうした問題では、さきほどのチームワークの事例と違って、まず、自分の問題意識をどこに置くかを決めないといけません。論述における主題を決めることから始めることになります。

 そのため、設問も「そーっと」その点を考察する手がかりとして、

「初級管理者が期待されていること役割
 仕事と人を適切にマネジメント、チームの働きを有効化、チームの目的を実現」

 というような説明文も書かれています。

 (原文をそのまま書けないのですみません。この程度でご容赦ください)

 こうした点を、チームの状況として説明していけば、主題を設定する手がかりとなるはずです。たとえば、

 組織が今している仕事は何か(組織の役割や目的)

 組織の状況(組織構成や人員構成、組織のルール、目標の達成度)

 その中で、自分の立場と役割は何か(自身の役割)

 これらの中で、うまく行っていないこと、やらなければならないことは何か

 などになります。

 できれば、ここまで書いたチームの状況から、主題を設定し、その具体的な現状も書いてくれると、設問の半分は申し分のない解答として評価されます。

 ところが、さきほどと同様に、こうした設問において、現状の説明や、自分が何に取り組みたいのか明確に書けているリポートが少なくなっているように感じています。

 

 私の関心事の1つがAI の進化なのですが、こうした技術の進歩が話題になる中で、人間が磨いておかなければならないことがあるはずです。

 たとえば、書く力であったり、思考力などです。

 先日の読売新聞には、「ビジョンを描ける思考力」と書いてありました。

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           出所:読売新聞 2017年11月22日 10面

 こうした力を受講者が身につけていけるような、指導していかなければならないと改めて思う次第です。

 先日、私が読者になっているはてなブログで、青少年の読書感想文コンクールの結果を紹介している記事がありました。こうしたコンクールに入選するような人は、将来、書く力に困ることはないだろうなと思います。

 

 若いころから、こうした作文などの書き方を学び、訓練をしていくことが、とても大切だとも感じた次第です。書くコツをもっと若い人にも啓蒙していかなければと思った次第です。

 インターネットの発達で、書くコツを伝授してくれるサイトも多くなっています。

 たとえば、さきほどのブログでも紹介しています。参考にしていきたいものです。


 リポート添削が一息つき、今日想ったことを書かせていただきました。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。